こだわりのフルーツトマトを直接消費者の方へお送りしています。
2018年09月10日
停電
地震のニュースをご覧になった方からずいぶんひどい状況なんじゃないかとご心配をいただくのですが、下川町は震源地から遠く停電も復旧してほぼ日常に戻りつつあります。農協さんもヤマトさんも受け入れが始まりました。ご心配いただき本当にありがとうございます。

停電するってたいへんなことなんですね。うちは停電の間農場から外にでることもなかったけれど(農協さんに出荷も行かないので…)パートさんに聞いた話では、信号が全部消えてしまっているんだって。でもみんな自主的に一時停止して譲り合って普通に走っているんだって。ちょっと感動しました。
それからうちの前の国道を発電機を積んだトラックがたびたび走っていくんです。あちこちから協力しあって?かき集めて?みんな困難を乗り越えようとしているんだなぁと、こちらも感動しました。酪農家のお友だちは朝の搾乳はできなかったけど、発電機を順番に貸してもらって夜の11時までかかって搾乳したんですって。その間機械屋さんがずっとついててくれて発電機の面倒を見てくれてたって。終わったら次の牧場に持っていくらしい。酪農家さんも牛たちも機械屋さんもたいへん…。
ご近所さんに聞いた話では、町内唯一のコンビニエンストア セイコーマートさんでは紙と電卓で必要物資を販売してくれてたそうです。それから町内のレストランで食事難民に炊き出しがあったり、若いお母さんの小規模炊き出しがあちこちであり、有志による太陽光発電を使った充電サービスもあったとか。みんな温かい気持ちで助けあってて、心強く思いました。
でも…厳寒期だったら…停電が長引いたら…水道も使えなかったら…どうなってしまうんでしょう。体験してみて初めて被災地のたいへんを少しだけ現実的に想像できるようになりました。近年は日本中災害が多くて怖いです。被害にあった方々の暮らしが一日も早く「普通」に戻るように心から願います。
《みなさまにご心配いただいた トマトに水をやる話》
うちはトマトにいつもギリギリにしか水をやっていないので、必要なときに水がやれないととても困ったことになります。停電のときには井戸のポンプが使えず(動力を使っています)どうしたものかと2人で知恵を絞ってなんとか水をやることができました。
以下は覚え書き…
まず、水をやるまでの時間稼ぎに苦しそうなトマトのハウスに寒冷紗をかける
秘密兵器のポンプを利用して井戸から水を汲むことにして、取水口の工夫。井戸の水面まで届くホースと、秘密兵器への接続口の部品と、いつもホースをつなぐ穴を塞ぐキャップをそれぞれ別なところで使っているものを外して持ってくる
ホースをつなぎ替えて水を汲み元の組み合わせに組み替えてハウスまで走って水をやり、またつなぎ替えて水を汲み組み戻して走って水をやり…
文字で書けば数行ですが半日がかりでした (^^; でもあの晴天にトマトたちが苦しい思いをしないですんだのは後に役に立つはず!(と信じたい 笑)
《オマケの笑い話》

うちはガスコンロなんですが、使う前に電気のスイッチを ピッ と入れます。だからてっきり停電のときには使えないと思っていました。朝はテラスにキャンプの道具を出してお湯をわかしてごはんを食べました。晴れてて気持ちの良い朝で(ネットにつながらないので、小さい地域の停電だと思っていたの)なんとなくのどかでした。そんな話をパートさんにお話したら「あらやだ、麻子さん。ガスコンロは電池だから使えますよ?」だって!
ええーーーーーっ。
そうだ!そういえば7年前の震災のときにプロパンガスでも電気がないと使えないのと使えるのがあると知って、停電しても使えるようにとわざわざ電池式のガスコンロを選んだのでした。しかもその電池は10日くらい前にとりかえたばかり。
お昼ごはんを作るときにガスコンロをひねったら、普通に使えるじゃない!やだわ〜
携帯の電池が切れてから停電が解消するまで、ネットにもつながらず電話も鳴らず、町のお知らせ光電話も真っ暗で、とても一日が静かでのどかでした。わたしが携帯電話を持つようになったのは北海道に来てからかな…インターネット歴は長いな…携帯やネットのない日常ってもう思い出せない。でももっと今よりも時間があったような気がする。お友だちとのやりとりも郵便でのんびり…。
静かな一日を体験したあとでは、自分が情報と時間に追われているような気がしてきました。
Asako
停電するってたいへんなことなんですね。うちは停電の間農場から外にでることもなかったけれど(農協さんに出荷も行かないので…)パートさんに聞いた話では、信号が全部消えてしまっているんだって。でもみんな自主的に一時停止して譲り合って普通に走っているんだって。ちょっと感動しました。
それからうちの前の国道を発電機を積んだトラックがたびたび走っていくんです。あちこちから協力しあって?かき集めて?みんな困難を乗り越えようとしているんだなぁと、こちらも感動しました。酪農家のお友だちは朝の搾乳はできなかったけど、発電機を順番に貸してもらって夜の11時までかかって搾乳したんですって。その間機械屋さんがずっとついててくれて発電機の面倒を見てくれてたって。終わったら次の牧場に持っていくらしい。酪農家さんも牛たちも機械屋さんもたいへん…。
ご近所さんに聞いた話では、町内唯一のコンビニエンストア セイコーマートさんでは紙と電卓で必要物資を販売してくれてたそうです。それから町内のレストランで食事難民に炊き出しがあったり、若いお母さんの小規模炊き出しがあちこちであり、有志による太陽光発電を使った充電サービスもあったとか。みんな温かい気持ちで助けあってて、心強く思いました。
でも…厳寒期だったら…停電が長引いたら…水道も使えなかったら…どうなってしまうんでしょう。体験してみて初めて被災地のたいへんを少しだけ現実的に想像できるようになりました。近年は日本中災害が多くて怖いです。被害にあった方々の暮らしが一日も早く「普通」に戻るように心から願います。
《みなさまにご心配いただいた トマトに水をやる話》
うちはトマトにいつもギリギリにしか水をやっていないので、必要なときに水がやれないととても困ったことになります。停電のときには井戸のポンプが使えず(動力を使っています)どうしたものかと2人で知恵を絞ってなんとか水をやることができました。
以下は覚え書き…
まず、水をやるまでの時間稼ぎに苦しそうなトマトのハウスに寒冷紗をかける
秘密兵器のポンプを利用して井戸から水を汲むことにして、取水口の工夫。井戸の水面まで届くホースと、秘密兵器への接続口の部品と、いつもホースをつなぐ穴を塞ぐキャップをそれぞれ別なところで使っているものを外して持ってくる
ホースをつなぎ替えて水を汲み元の組み合わせに組み替えてハウスまで走って水をやり、またつなぎ替えて水を汲み組み戻して走って水をやり…
文字で書けば数行ですが半日がかりでした (^^; でもあの晴天にトマトたちが苦しい思いをしないですんだのは後に役に立つはず!(と信じたい 笑)
《オマケの笑い話》
うちはガスコンロなんですが、使う前に電気のスイッチを ピッ と入れます。だからてっきり停電のときには使えないと思っていました。朝はテラスにキャンプの道具を出してお湯をわかしてごはんを食べました。晴れてて気持ちの良い朝で(ネットにつながらないので、小さい地域の停電だと思っていたの)なんとなくのどかでした。そんな話をパートさんにお話したら「あらやだ、麻子さん。ガスコンロは電池だから使えますよ?」だって!
ええーーーーーっ。
そうだ!そういえば7年前の震災のときにプロパンガスでも電気がないと使えないのと使えるのがあると知って、停電しても使えるようにとわざわざ電池式のガスコンロを選んだのでした。しかもその電池は10日くらい前にとりかえたばかり。
お昼ごはんを作るときにガスコンロをひねったら、普通に使えるじゃない!やだわ〜
携帯の電池が切れてから停電が解消するまで、ネットにもつながらず電話も鳴らず、町のお知らせ光電話も真っ暗で、とても一日が静かでのどかでした。わたしが携帯電話を持つようになったのは北海道に来てからかな…インターネット歴は長いな…携帯やネットのない日常ってもう思い出せない。でももっと今よりも時間があったような気がする。お友だちとのやりとりも郵便でのんびり…。
静かな一日を体験したあとでは、自分が情報と時間に追われているような気がしてきました。
Asako
posted by tomato at 07:09| Comment(0)
| 田舎暮らし
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