こだわりのフルーツトマトを直接消費者の方へお送りしています。
2016年11月07日
疲労困憊
夏の終わり頃には「今年は平年より季節が3週間遅れている」と思っていたのに、冬は「平年より2週間早くやってきた」感じです。つまり秋はありませんでした。
いつもなら10月に雪が降ることがあってもそれはわりとすぐに融ける、あるいはしっかり降っても11月上旬には穏やかな日が続いてやっぱり土の地面がでてくるのですが、今年はこの調子でいったらもしかしてこのまま10月の雪から根雪になってしまうのではないかと思うくらいの勢いで毎日毎日雪が降っています。
トマト氏とふたりで空を見て、週間天気予報を見て、ハウスを見て、また空を見て…いったいいつビニールを巻き上げられるだろうか?とジリジリ悶々しながら待機する日々。晴れてビニールの雪が落ちるのが待ちきれず、強引に出動してみたものの挫折したこともありました。
曇りの日に長ーい雪落とし棒でハウスの屋根(100坪分の屋根を2つ)の雪を下ろし、落とした雪で埋まったハウスバンドの結び目を掘り出し、バンドを緩めてビニールをとめているスプリングを外し…とここまで半日がかりでやってきたのに、そこでまさかのいきなり向かいの山も見えなくなるくらいの猛吹雪(しかも湿雪)。ほんの10分くらいの気まぐれの吹雪なのに、半日がかりで落とした雪がまたハウスの屋根にべったりと乗ってしまってもはや作業困難で断念したこともあります。(着雪注意報のでるような湿った雪でその時点で午後1時くらいだったので、その日はもう融ける見込みもないしまた雪下ろしからはじめたら作業の途中で日没で見えなくなってしまいます)。
それでもなんとかタイミングを待ちつつ、ゲリラ的作業を繰り返し、なんとか全部のハウスのビニールを巻き上げることができました。
毎日、すぼずぼの新雪の中を歩き回り、軽トラックはぬかりながら進み、前日に掘ったハウスバンドの結び目をまた掘るところから始めて、ハウスに登れば足についた雪でつるつる滑り、ビニールはしけって重くねっぱって、もう何をするにも困難で疲労困憊しました。体感的には曇ったり晴れたりする平年の10倍くらい大変でした。
このあたりの作業は大変すぎて写真を撮っている余裕は全くありませんでした (^^;

ビニールを巻き上げたあとも残り作業があります。ハウス周りの備品を雪で見えなくなってしまうまえに所定の位置にしばりつけておくのです。たとえばハウスの扉とか…。
立てかけておいたものが倒れて埋まっているので、掘り出します。

まだ気温が高いので(マイナス1〜2度から、プラスの2度くらいの間)雪が湿って重いです。二人で掘り進んでいくとようやく扉が見えてきます。ほんの10cm程度積もっただけでもどこになにがあるのか全く見えなくなってしまって、知らずにここを歩いてしまうとつるっとすべって尻餅をつくことになります。「雪の下になってしまう」というのは想像以上にいろいろたいへん。

掘っては立てかけ、ひもで縛っていきます。これを16ヶ所。

それからハウスのドアレールやスプリングと呼ばれる部品も掘り出して縛ります。
だいたいいつもこの作業は8棟やって2時間程度なのに、同じ作業をするのに丸一日かかりました。まだ冬篭りする前にやっておくべきいくつか作業は残っているものの、とりあえずここまで終わらせておけば大丈夫。ここまでやっておかないと春にとても困ったことになります。なんとか無事ここまでたどり着いてほっとしました。
今まで辛い農作業の代名詞として「みぞれの降る中、泣きながらビニールを上げる」というセリフがあったのですが、湿雪の中ビニールを上げるのはそれを上回る大変なことでした。(^^;
−−−−−−−−−−

夜は吹雪の中、木工マニアのみなさんの話を聞きに行ってきましたよ。
町内の方はどこかで倉橋さんの作る木のおもちゃをごらんになったことも多いのではないでしょうか。「もったいない」から始まって30年。途中にいろいろあったけれどもここまで続けてきてよかったなぁというお話、良かったです。(^^)

クラフト蒼の臼田さんもちらちらと町中で噂を聞くことはあってもお目にかかるのはじめて。尻尾を振る小鳥がとてもかわいいです。こういう方が森林の町に移住してきてくれてうれしい。倉橋さんは「下川は森林の町なんだから、川上(森)から川下(消費者)まであったらいいのに」とおっしゃっていたのはきっとこういうことなんでしょうね〜。

そしてうれしそうにお話する谷目さんと驚きながら話を聴くコーディネーターのなかのくん(右)
谷目さんの話は何回聴いても「すごいなー」と感動します。夢をあきらめないって大切ですね〜♪

お話を聴いたあとは作業場の見学に行きました。

たくさんの道具といろんな機械があって、みるものすべてが興味深いものでした。木工ができたらきっと楽しいね!

希望者にも体験させてくれましたよ。これはせんばんという機械だそうです。回転するものをろくろみたいに?削っていくようです。

こっちはいとのこ。ミシンなんとかって呼んでたかな?倉橋さんの教え方が上手で、初めての人たちも次々にキツネなどを切り抜いていました。

これは谷目さんのオルガンの楽譜を作る機械(この機械自体も谷目さんの手づくり)。わたしはこれでがっちゃんがっちゃんといくつかの穴を開けさせてもらいました。木工体験とはいえないけどいいノダ!(^^)
楽しい時間はあっというまにすぎてしまいます。夜の懇親会も楽しみにしていたのだけれども、昼間のハウス作業で疲労困憊してしまって(とうとうトマト氏はダウンしてしまったし)懇親会には参加せずに帰宅しました。とても残念。いつかまた聴きにいきたいなあ。
Asako
いつもなら10月に雪が降ることがあってもそれはわりとすぐに融ける、あるいはしっかり降っても11月上旬には穏やかな日が続いてやっぱり土の地面がでてくるのですが、今年はこの調子でいったらもしかしてこのまま10月の雪から根雪になってしまうのではないかと思うくらいの勢いで毎日毎日雪が降っています。
トマト氏とふたりで空を見て、週間天気予報を見て、ハウスを見て、また空を見て…いったいいつビニールを巻き上げられるだろうか?とジリジリ悶々しながら待機する日々。晴れてビニールの雪が落ちるのが待ちきれず、強引に出動してみたものの挫折したこともありました。
曇りの日に長ーい雪落とし棒でハウスの屋根(100坪分の屋根を2つ)の雪を下ろし、落とした雪で埋まったハウスバンドの結び目を掘り出し、バンドを緩めてビニールをとめているスプリングを外し…とここまで半日がかりでやってきたのに、そこでまさかのいきなり向かいの山も見えなくなるくらいの猛吹雪(しかも湿雪)。ほんの10分くらいの気まぐれの吹雪なのに、半日がかりで落とした雪がまたハウスの屋根にべったりと乗ってしまってもはや作業困難で断念したこともあります。(着雪注意報のでるような湿った雪でその時点で午後1時くらいだったので、その日はもう融ける見込みもないしまた雪下ろしからはじめたら作業の途中で日没で見えなくなってしまいます)。
それでもなんとかタイミングを待ちつつ、ゲリラ的作業を繰り返し、なんとか全部のハウスのビニールを巻き上げることができました。
毎日、すぼずぼの新雪の中を歩き回り、軽トラックはぬかりながら進み、前日に掘ったハウスバンドの結び目をまた掘るところから始めて、ハウスに登れば足についた雪でつるつる滑り、ビニールはしけって重くねっぱって、もう何をするにも困難で疲労困憊しました。体感的には曇ったり晴れたりする平年の10倍くらい大変でした。
このあたりの作業は大変すぎて写真を撮っている余裕は全くありませんでした (^^;

ビニールを巻き上げたあとも残り作業があります。ハウス周りの備品を雪で見えなくなってしまうまえに所定の位置にしばりつけておくのです。たとえばハウスの扉とか…。
立てかけておいたものが倒れて埋まっているので、掘り出します。

まだ気温が高いので(マイナス1〜2度から、プラスの2度くらいの間)雪が湿って重いです。二人で掘り進んでいくとようやく扉が見えてきます。ほんの10cm程度積もっただけでもどこになにがあるのか全く見えなくなってしまって、知らずにここを歩いてしまうとつるっとすべって尻餅をつくことになります。「雪の下になってしまう」というのは想像以上にいろいろたいへん。

掘っては立てかけ、ひもで縛っていきます。これを16ヶ所。

それからハウスのドアレールやスプリングと呼ばれる部品も掘り出して縛ります。
だいたいいつもこの作業は8棟やって2時間程度なのに、同じ作業をするのに丸一日かかりました。まだ冬篭りする前にやっておくべきいくつか作業は残っているものの、とりあえずここまで終わらせておけば大丈夫。ここまでやっておかないと春にとても困ったことになります。なんとか無事ここまでたどり着いてほっとしました。
今まで辛い農作業の代名詞として「みぞれの降る中、泣きながらビニールを上げる」というセリフがあったのですが、湿雪の中ビニールを上げるのはそれを上回る大変なことでした。(^^;
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夜は吹雪の中、木工マニアのみなさんの話を聞きに行ってきましたよ。
町内の方はどこかで倉橋さんの作る木のおもちゃをごらんになったことも多いのではないでしょうか。「もったいない」から始まって30年。途中にいろいろあったけれどもここまで続けてきてよかったなぁというお話、良かったです。(^^)

クラフト蒼の臼田さんもちらちらと町中で噂を聞くことはあってもお目にかかるのはじめて。尻尾を振る小鳥がとてもかわいいです。こういう方が森林の町に移住してきてくれてうれしい。倉橋さんは「下川は森林の町なんだから、川上(森)から川下(消費者)まであったらいいのに」とおっしゃっていたのはきっとこういうことなんでしょうね〜。

そしてうれしそうにお話する谷目さんと驚きながら話を聴くコーディネーターのなかのくん(右)
谷目さんの話は何回聴いても「すごいなー」と感動します。夢をあきらめないって大切ですね〜♪

お話を聴いたあとは作業場の見学に行きました。

たくさんの道具といろんな機械があって、みるものすべてが興味深いものでした。木工ができたらきっと楽しいね!

希望者にも体験させてくれましたよ。これはせんばんという機械だそうです。回転するものをろくろみたいに?削っていくようです。

こっちはいとのこ。ミシンなんとかって呼んでたかな?倉橋さんの教え方が上手で、初めての人たちも次々にキツネなどを切り抜いていました。

これは谷目さんのオルガンの楽譜を作る機械(この機械自体も谷目さんの手づくり)。わたしはこれでがっちゃんがっちゃんといくつかの穴を開けさせてもらいました。木工体験とはいえないけどいいノダ!(^^)
楽しい時間はあっというまにすぎてしまいます。夜の懇親会も楽しみにしていたのだけれども、昼間のハウス作業で疲労困憊してしまって(とうとうトマト氏はダウンしてしまったし)懇親会には参加せずに帰宅しました。とても残念。いつかまた聴きにいきたいなあ。
Asako
posted by tomato at 09:01| Comment(0)
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