2016年07月19日

低温の影響

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いま収穫しているハウスのうち、ひとつのハウスのほんの一部分にこんな変形のトマトができています。

これはトマトちゃんが成長していく途中でちょうどお花の素を作ろうとして細胞分裂しているとき(花芽分化といいます)に、ちょっと寒さにあたってしまったときにでる奇形です。右上のトマトから左上のトマトにむかって変形の度合いが違っていますね。

変形の度合いの違いは温度の差や、寒さにあたった時間の差(長い時間のほうがぎゅーっと変形するとか?)かな?それともちょうどまさに細胞が分裂する瞬間のタイミングのずれかな?なんてそんなことを考えながら今朝は収穫していました。

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トマトの専門の本によると花のどの部分が分裂しているタイミングだったかによって、めしべにさまざまなタイプの変形がおきて、その結果果実が変形するのにいくつかのパターンがあるらしいことが書いてありました。

うちのトマトたちの変形はは同じタイプのバリエーションでその変形の強さのが違うだけなので、やっぱり寒さの強さの違いでしょうか。それぞれのトマトを収穫した場所はハウスの中のあちこちだったので、葉っぱに守られていた場所とか、冷気にモロにあたってしまう場所とか、そういう差なのかもしれません。

苗が来てからだいたいカッコーが鳴く頃(霜がおりなくなる頃)まで、交代で夜中に起きて温度チェックしているし暖房トラブルへの対処もすばやくなったので、最近はこういう変形は本当に少なくなりました。あってもごくわずか…。


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こういう見た目の悪いトマトちゃんたちでも味は立派に美味しいフルーツトマトなので、納屋で「ハネ品」として販売しています。でもここ数年、この「ハネ品」がほとんどありません。一週間に数人のラッキーな人だけが買える幻のトマト??ご希望の方はいらっしゃる前にお問い合わせいただいたほうがいいかもしれません。

納屋の看板娘がいなくなって3回目の夏。今年は看板蛙娘さんが店番をしてくれています。風鈴の下で待っているので納屋に訪ねてきたら ちりんちりん と鳴らしてみてください♪


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おまけの話題

夏の間お手伝いに来てくれているいりちゃんがイチノハシからすぐりを持ってきてくれました。観賞用かと思っていたらジャムにしたり、お料理のソースにも使ったりするらしいですね。宝石みたいにきれいな赤でしたよ〜すっぱいっ!

                                 Asako
posted by tomato at 21:29| 農作業